イラスト・池田マキ（在校生）

自由と不安は１セット

アルバイトしながら高校卒業を目指すこと、

芸能活動、スポーツ、創作活動をすること。

あなたの挑戦する思いを受け止めます。

自分の道をちゃんと選べる時点で、

理想的な若者といえます。

高く評価したいと心から思います。

自由であること、自分の道を決めること、

なかなかできないものです。

多くの人は、怖いのです。

自分で決定したら責任がかかります。

「自分で決めたんだろ」

と言われたら言い訳できません。

「自由」と「不安」はセットになっています。

不安はいらないから自由だけ欲しい、ってわけにいかないんですね。

不安の理由の１つは、孤独・孤立。

仲間はたくさんいても、

決定するのは自分ひとり。

仲間に相談はできますが、決定は孤独。

人生にチャレンジする人はみな孤独であり、

孤独な人は孤独な人同士で尊敬しあえる。

そういうものなんですね。

挑戦などしなくても人生はかんたんです。

まわりに合わせれば生きていけます。

そういう人が大多数なのが日本なのです。

それでも自分は挑戦したい、

そんな人はシティーキャンパスの入学相談に来て欲しいのです。

入学するか、しないか、そんなことはどうでもよい。

挑戦する思いだけで尊敬に値すること、

誰でも不安とともにあって、

それはそういう人たち同士でしか共有できない。

人生を挑戦で豊かにすると思うもの同士で話が合うでしょう。

「就職」は本当に必須なことなのか？

鹿島学園（全日制）の卒業式にずっと列席してたんですけどね、

無遅刻無欠席の生徒がいるんですよ。

小中高の１２年間無遅刻無欠席！

なんて人も年に１人2人いる。

風邪ひかないのかしら？

朝、起きれない日とかないのかしら？

そういう人は、会社に就職して、

毎朝の通勤なんか苦にもしないんでしょうね。

とはいえ、

多くの人にとって毎朝の通勤はいうほど簡単じゃない。

満員電車、台風、大雨、大雪、などストレスに感じる人は少なくない。

会社に着いたら「締切」「責任」「同期の出世」「転勤」などのストレス。

「就職、怖い」

「考えたくない」

これ、世間一般の普通の大学生たちから聞かれる意見なんです。

就職活動中も、就職してからもビクビクしてるんですね。

「就職しないと人生終わり」

「結婚できないから独身確定」

みたいな風評がいまだに根強くあるようですが、

もしかしたらそれは昭和時代、

「農民があこがれたサラリーマン」

の幻影かもしれない。

そう、昭和の人は、地方の農家出身の人が多かったので、

東京に出て、サラリーマンになって、

住宅ローンでマイホームを買うのが夢だったんですね。

だって当時、毎週１日も休めるんですよ。
（当時は週休１日、祝日も少なかった）

農家だったらそんなに休めないじゃないですか。

田畑ほったらかして旅行なんか行けませんね。

それに比べて、東京に出て核家族をつくれば、

うるさいギリの親と同居しなくていい。

当時の若モノにとって、

東京でのサラリーマン生活は文字通り夢の世界。

だったのですね。

「出世競争」と「転勤」というキツイ欠点はあったけど、

そこさえ我慢すれば、憧れの職業というわけです。

平成の時代に入るとＩＴで独立する人が爆発的に増えた。

ノマドとかフリーランスが増えて、

サラリーマン生活から解放されるんですね。

時間と場所を選ばず、

仕事は自分で選ぶ。

やりたくない仕事は断る。

がんばってもいいが、

さぼってもいい。

誰に命令されることもない。

それでも収入は人より多い。

どういう人が、そうなれるのでしょうか。

「働き方」の知識基礎　自営業とはどんな働き方か

お金を稼ぐ方法にはいくつかありますが、

一番わかりやすいのが、

誰かに雇（やと）われて働くこと。

アルバイトはたいてい、雇われて働きますね。

正社員もそれは同じ。

雇われる

→ 仕事を命令される

→ 命令を果たす

→ 税金と保険を払った残りを給料としてもらう

という流れですね。

これは雇用関係といいます。

雇用（こよう）と読みます。

雇用とは、「人をやとう」ことです。



では次に、雇用ではない、雇われない働き方を紹介します。

誰かに雇われる働き方ではない方法でお金を稼ぐ方法です。

わかりやすいのが、「自営業」。

お店屋さんです。

お店をもつ商売は、自営業といいます。

自分でお店を借りて

→ 商品やサービスを提供して

→ お客から料金を受け取る

→ 税金を払う

という流れです。

お店のことを実店舗（じつてんぽ）といいます。

実店舗があるのが自営業の特徴。

お客から受け取ったお金の合計を売上（うりあげ）といいます。

売上のためには、仕入れなどの経費が必要です。

売上から経費を引くと、利益になります。

利益から税金を払った残りが、自分の収入になります。

もし、１０席のカフェをやるなら、

ひとりの売上である客単価を1000円とすると、

満席で売上１万円。

３回転、３万円。

月に20日営業で、60万円。

この売上から、

家賃、コーヒー豆、電気ガス水道、アルバイト、

こういった費用を引いた残りが利益です。

成功するためには、

来客数を増やす、

客単価を増やす、

仕入など経費を下げる、

この３つになります。

この３つがうまくいかないと失敗します。



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