2021.06.17






【進撃する、うなぎ職人。】職人を目指して上京した卒業生が伝える“進路の長距離砲”

進撃する、うなぎ職人。
職人を目指して上京した
卒業生が伝える“進路の長距離砲”
*“進路の長距離砲”とは?
遠く離れた地を進路と決めたケースを便宜上、“進路の長距離砲”と呼ばせていただいた。
前回は高校生プロアングラー・千葉百々絵を取り上げた。
続いて、はるばる東北から上京し、
首都圏で進路を決めた卒業生を紹介したい。
三森(旧姓:千葉)陽斗
Haruto Mimori

《プロフィール》
現在22歳。
2018年度に一関学習センターを卒業。
成田の老舗うなぎ専門店「川豊(かわとよ)」に就職した卒業生。
今年で4年目の若者は摂氏50℃を超える”焼き場”において、
今や中軸以上の存在。
【いざ、成田市へ】
活躍の舞台は千葉県成田市。
三森くんが出身地の岩手県から千葉県に来たのは、見知らぬ地で「うなぎ職人」に挑戦するためだ。高校生らしい進路希望は、「上京してみたくて」「調理師免許が取れるといいな」・・・。「自分らしさ」を、彼は実現できているだろうか。今日、会えるだろうか。
訪ねたのは、
成田駅から徒歩10分の川豊別館・・・

おった〜!三森くんや!!

元気にうなぎを焼く三森くん。
摂氏50℃を超える焼き場は超灼熱。

涼しい顔で串を打つ彼を見て、ほっと一安心。しかも、すでに1児の父親というのだから驚きだ。クルマも欲しくなる頃だろうが、当分は人生もクルマもクラッチを踏みっぱなしだ。そんな彼に入社からのエピソードを聞いた。
【インタビュー】
◎今日まで、どんなことがありましたか?
【三森くん】ほぼ楽ができるシゴトじゃないんですけど、特に毎年1月7日ごろまで続く年末年始がつらかったです。毎日が早朝スタートだから眠いし、終わりは遅いし。冷水を扱うから冬場は手が痛くて痛くて。
◎辞めようと思わなかった?
【三森くん】正直、考えたことがあります。それでも頑張って早朝の仕込み当番を続けました。
◎頑張れた理由ってなんでしょう?
【三森くん】上司(先輩)にシゴトの相談がしやすかったのが大きかったです。じきに後輩もできて「焼き」に回ったりできたし・・・。シゴトを任せられたときに感じる、腕が上がった感が励みになっています。
◎頑張ったんですね!ところで今はひとり暮らしなのかな?
【三森くん】家族がいます。6月に一人増えます(笑)。
◎おめでとうございます!ところで奥さんてどんな人?
【三森くん】同郷の年上です。一緒に千葉まで来ました。僕の旧姓は「千葉」なんですが、今は苗字が変わって「三森陽斗(みつもりはると)」です。
◎お婿(むこ)さんになったわけね。頑張る理由が他にもあったんだ(笑) 。しばらく自分の時間はないと思いますが、ご家族のためにも立派な職人さんになってくださいね。
【三森くん】頑張ります!
◎三森くんの焼いたうなぎ、食べてみたいな。うな重、お願いします!
