不登校の子どもが”困った行動”をとるとき、親が見直すべきたった一つのこと
お知らせ KG高等学院 水道橋今日は、少し耳の痛い話をします。でも、長年この仕事をしてきた者として、正直に伝えなければならないことだと思っています。
高卒支援会には毎年、さまざまなお子様が来てくれます。不登校・引きこもりを経て、少しずつ前に進んでいく姿を見るのが、この仕事の何よりのやりがいです。
ただ、支援の現場には、もう一つの現実もあります。
現場で見てきた「困った行動」の実態
フリースクールや通信制高校の行事・集団活動の場で、こういった場面に出くわすことがあります。
気に入らないことがあると、その場で怒鳴る・物を投げる
スタッフや他の生徒への暴言が止まらない
集団のルールを「自分には関係ない」と無視する
少し注意されると、活動を放棄して帰ってしまう
家庭内でも同様のケースが報告されています。
親の言葉を一切聞かず、要求が通らないと暴れる
家族に対して威圧的な態度をとり続ける
金銭の要求が際限なく、断ると激しく怒る
こういったお子様に共通しているのは、「自分のルールが世界のルール」になってしまっているということです。
なぜこうなるのか——金銭的に余裕のあるご家庭ほど起きやすい理由
長年の支援経験から、正直に申し上げます。
こうした傾向は、経済的に豊かなご家庭で起きやすいです。
豊かさが悪いのではありません。「子どもが傷つくのを避けようとするあまり、注意・指導・我慢を教える機会を奪ってきた」ことが問題の核心です。
子どもが不登校になると、親御さんは罪悪感から「できるだけ子どもの気持ちを尊重しよう」「刺激を与えないようにしよう」と考えがちです。その気持ちは理解できます。
ただ、それが長期間続くと、子どもは「自分が怒れば周りは従う」「嫌なことは全部避けられる」という経験を積み重ねてしまいます。
家庭の中で「王様」になってしまった子どもは、外の世界に出たとき、そのままのやり方が通じないことに気づきます。そのギャップが、集団の場での爆発的な行動につながるのです。
「やさしくする」と「甘やかす」は、まったく別のことです
高卒支援会が大切にしてきた支援の柱のひとつに、「規則正しい生活・自信・自律」があります。
この「自律」の部分が、今日の話の核心です。
本当のやさしさとは、子どもが社会に出たときに生きていける力をつけてあげることです。不快なことに耐える力、他者に合わせる力、自分の怒りをコントロールする力——これらは、「教えてもらわなければ育たない」ものです。
不登校支援と「しつけ教育」が複合する難しさ
ここが、この問題の本当に難しいところです。
不登校のお子様は、すでに傷ついています。自己肯定感が低く、外の世界への恐怖を抱えているケースがほとんどです。そこに「ちゃんとしなさい」「そんな態度はダメだ」と頭ごなしに言っても、関係が壊れるだけです。
一方で、困った行動を「不登校だから仕方ない」と全部受け入れ続けることも、お子様の成長を止めてしまいます。
高卒支援会では、「関係をつくりながら、少しずつ基準を上げていく」というアプローチをとっています。信頼関係が先、ルールはその後——この順番を守ることが、唯一うまくいく方法だと現場から学んできました。
これは家庭でも同じです。まず「この人は自分の味方だ」と子どもに感じてもらうこと。その信頼の上に初めて、「でもこれはダメだ」という言葉が届くようになります。
親御さんに今日からお願いしたいこと
① 「注意しない」をやめる
家族への暴言・暴力・理不尽な要求は、不登校であっても「それはダメだ」とはっきり伝える必要があります。感情的にではなく、静かに、しかし明確に。「あなたのことが心配だから言っている」というメッセージとセットで伝えることが大切です。
② 「要求をすべて叶える」をやめる
ゲームを買い与え続ける、外食の要求を断れない、金銭を際限なく渡す——これは愛情ではなく、社会に出られない子どもを作ることになります。「今は与えない」という判断も、親の大切な役割です。
③ 「集団のルールに慣れる機会」を意識的に作る
フリースクールや通信制サポート校の行事・農業体験・一人暮らし体験など、「自分以外の人と折り合いをつける経験」は、将来の社会生活に直結します。最初はうまくいかなくて当然です。その経験を積むことに意味があります。
「今からでも遅くない」というのが、私の正直な気持ちです。関係を作りながら、少しずつ基準を上げていく——その伴走を、高卒支援会は一緒にします。一人で抱え込まず、相談して下さい
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