中学受験でトップ合格したが不登校に…立ち直りのきっかけは「ポケモンカード」　父親も「やるなら血反吐吐くまでやれ」

先日公開されたデイリー新潮さんの記事をご紹介します！ライターは当会おなじみの小山さんです！

『都内に住む高橋意織（いおり）君（18）は、中1の秋から学校に行かなくなった。中学受験して第一志望の私立中学にトップ合格して進学したものの、宿題を全くせず、成績が急降下した。友達もできず、楽しくなくて、「お腹が痛い」と休むのを繰り返し、そのうち全く行かなくなった。

意織君は「まわりが学校に行っているのに自分だけ行けない罪悪感があった」と、お父さんは「行くのが当然と思っていたので、最初は行かせようと必死でした」と話す。「行きなさい」「行けない」と揉めて、親子ともに疲弊する毎日だったという。』（原文ママ）

私立中学にトップ合格したものの

当会に中学1年生でご相談にきた意織くん。当時は、帽子を被りヘッドフォンをして人とのコミュニケーションが苦手でした。

たまに、お弁当がなくて一緒に外食しようといってもコンビニで済ませるんで・・・と断ってきましたね(笑)

モンスターハンターという4人で協力してモンスターをハントするゲームでもずっと一人でやっていたとの伝説もあります。

仲良くなったきっかけを今でも覚えてます。よみうりランド遠足のときに私にいきなりＬＩＮＥで連絡を送ってきたんですよ。

その時のLINEネームが厨2病で私は思わず爆笑してしまい。あ、実はモンハン好きだったんだ！とよく話すようになりました。

勉強は苦手で、ほとんど教室でもやらず基本一人で読書。国語の成績だけよかったです。

立ち直りのきっかけは「ポケモンカード」

私たちが、ポケモンカードを休み時間中やっていると横のほうでチラチラみていました。

彼は、趣味が何もなく、食にも興味がなく散財することをしていませんでした。

ポケモンカードやるか？と聞いてもお金かかるからいいです。と断ってきました。

どうやらゲームというものに課金するのが馬鹿だとおもっていたようです。

しかしある日、同級生の佐藤くんと試しに宝くじ感覚でポケカ買いに行こうぜ！とコンビニに誘われたことがきっかけで初めて購入します。。

そこから加速していきます。プログラミングや動画編集ももともとやっていたのでデータを見ることや、一つのことに熱中することが得意でした。

今までの暇だった時間がすべてポケモンカードに注がれていくのです。

ホームルームがおわってすぐに直帰していた意織くんが練習お願いしますと18時まで残るようになりました。

これが2022年5月です。

その1か月後に、私が毎年6月に実施される日本で一番大きな大会で48位という好記録をだし、カードゲーム部門のチームとして盛り上がりを見せました。

父親も「やるなら血反吐吐くまでやれ」

意織くんのお父さんは、とてもアクティブな方です。当会ピアサポーター交流会の会長も務めていただきましたし、

とことんやりなさいというタイプです。

お父さんの後押しもあり、アルバイトもスタートして地方への遠征も始めます。

高1の9月から横浜、京都、愛知、仙台、新潟と大型大会にいきます。その費用はすべてお小遣いとアルバイトの費用でやることというのが条件です。

お父さんも、どんどん順位があがっていく意織くんとともにポケモンカードを始めて練習相手となってあげます。

一緒にやるという応援するスタイルを取られたのがとてもすごいなと尊敬します。

そして少しずつ順位が上がっていき、始めてでた横浜の大会では、250位でしたが仙台の大会ではシニアリーグ（中高校生リーグ）で20位となりました。

好きなことに真剣に取り組むと進路も見えてくる

『2022年の横浜大会では3勝3敗で250位、仙台大会では6勝2敗で20位、昨年の京都大会では8勝0敗で全国3位に躍り出て、今年8月にハワイで行われる世界大会への切符を手にした。

今は世界大会への練習をしながら、大学受験を目指して勉強している。

「大会で中央大学のポケカサークルの人たちと出会いました。彼らに憧れて、ぼくも大学に行きたいと思うようになりました」』（原文ママ）



2023年12月の京都大会で3位という結果がでて、日本代表選手となりました。

来月ハワイで行われる世界大会に出場し、世界一を目指します。

しかし、高校3年生なので大学受験もあります。大学受験のために出場を辞退する子もいるんです。

ご家族の応援もあり出場を決意。大学推薦に向けて、準備をしつついまも練習に励んでいます。