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2024.06.03 不登校からの立ち直り

不登校からどう立ち直ったのか(事例あり)

みなさんこんにちはスタッフの根本です。
本日は不登校から立ち直った卒業生T君の事例を交えながら不登校から立ち直るきっかけをお伝えしていきたいと思います。

高校1年生T君のプロフィール


T君は今から5年前、高校1年生になるタイミングで神奈川県に引っ越してきました。
学校は私立高校の進学校。運動部にも入り、5月まで通っていましたが、段々と行き渋りをするようになったそうです。
学校に行かなくなった原因をハッキリいわず、友達とトラブルとだけ親に言い、6月末から部屋に引きこもるように。
昼夜逆転生活、ゲームばかりしていて、外出は週に1回買い物に行くか行かない程度で食事は1日に1食、お風呂は週に1回でした。
ご両親から7月の末に相談を頂きました。
ご両親での面談は本人にはつたえておらず、7月に担任の先生が家庭訪問し、本人に伝えたところ、本屋に逃げました。
先生が本屋に行き本人にみんなが待ってるから来なと伝えましたが、その直後1週間部屋に引きこもり一切姿を見せなかったそうです。

不登校をなおすにはご家族の協力が必要


聞き取りをしていると、父親はお仕事で帰りが遅いことがわかりました。また、本人とはほとんど会話がなく仕事が忙しいため子どものことは母親に任せていました。そのため、母親に任せっきりにするのではなく、父親からもアプローチをかけるよう伝えました。父親も納得し、まずは最初のステップとして家から出られるようにアプローチをかけていくことになりました。
T君は1か月ほど不登校が続いている状況です。生活状況を伺い、既にT君は不登校から引きこもりに移行するギリギリのタイミングになっていました。本人に訪問に来ることを伝えてもらい、8月中旬に訪問することになりました。
その間も、本人が嫌がっていると思われる友達からの登校勧奨のLINEがあり、担任にそのことを伝えても「あらー」、「その子たちが 朝迎えに言ったらどうかと言っている」「その子たちも話せばわかってくれる子だと思う」という返事があり、友達が 朝、迎えに来てくれて本人がパニックになってしまっていました。大学病院の児童精神科を予約していて、カウンセラーから助言をもらい昼夜逆転は自律神経の病気だから治せるので受診してみようと声掛けをしてみてと言われ、本人に声掛けするも「嫌だ」と一言言われて親だけ話を聞きにいくという状況でした。

不登校の原因


私が初めて自宅に訪問した時、部屋で寝ていました。訪問の直前に、訪問するということを母親が伝えたらしく、本人は今じゃないと拒否し出かけようとしたが、おなかが痛くなったため、家にいました。時間をかけながら少しずつ本人がしゃべりだしてくれました。
【家での生活】
・ゲームをiPadで朝から夜までやっている(学校の友達とゲームの時間が合わないようにずらしてやっている。)
・他はライトノベルを読む。
・1日12~13時間くらい寝ている。
・そろそろやることもなくなってきたので勉強でもしないといけないかなという。
・本人は復学は考えていない。
【学校に行かなくなった理由】
・学年がカーストになっており、自分は一番上だったが、話を合わせたり、最下層の人たちを馬鹿にするのを合わせるのが嫌になった。一度馬鹿にしているのをかばったら反論された。
・ライトノベルやアニメが趣味だが、他の人に隠して言えずにいたのも負担だった。
・学校には戻る必要がないと考えているが、高校卒業資格は必要と考えている。
T君は学校内で本来の自分を出せない環境下でストレスがたまり行けなくなったことが原因でした。
今はまだ出たくないと言っており、今後は本人をまず動かすため、目標を具体的に設定していく方針で継続訪問をし、1か月の訪問後、教室で通うことになります。

高校1年生 高校でのトラウマで喋れず


T君は初めの1か月ほどは一切喋らず教室の端っこで常にiPadを持って学校生活を送っていました。
話しかけられても喋らず、ジェスチャーのみで返事をする。休み時間も常にiPadでゲームだけしていました、
本人に話を聞くと「高校の時のことがあるので、友達を作ったり群れる気はありません。」と発言をしました。
子どもにとって、不登校の出来事は深い傷やトラウマになり得ます。不登校から脱してもそれは完全に立ち直ったとは言えないのです。

高校2年生 乱れた生活がなおらず学生寮へ


T君は徐々に友達もできましたが、昼夜逆転の生活だけは中々なおりませんでした。家でのゲーム生活が長引いてしまったことで習慣化してしまっていたのです。母親より学生寮を本当に検討したいと相談を受け、寮生活をしながら登校することになりました。寮生活をしながらコンビニでアルバイトもすることに、朝起きられない生活は続いたので、同じ寮にいる子が連れてくるという生活からスタートしました。

高校3年生 住み込みホテルで働く


T君はプライドが高く、偏差値の高い大学に行きたいと言っていました。そのため高校2年生の終盤から塾に通いますが、長く続かず2度塾を変えます。本人はあまり勉強をせず、一方で「青学に行きたいので浪人します。」と言っていました。
面談で、このままでは浪人しても腐ってしまいますよ。と親に伝え、親も本人のいい加減な態度に決意し「家を出て働きなさい」と伝えました。
本人は大学には行きたいという気持ちは続いていたため、折衷案として、「衣食住のある住み込みの旅館で働きながら学費を貯めて、そのお金で予備校に行きなさい。」と厳しく伝えました。ご両親も同様に厳しく突き放しました。
T君は今までと違う親の態度に焦ったようで、住み込みの旅館で面接をして高校卒業後働きました。その後旅館で半年ほど働き、そのお金で予備校に通い大学に進学しました。

大学1年生 大学と旅館の住み込みバイトの両立


大学1年生になったT君。
現在でも、当会の同級生とボウリングなどして交流があり、卒業生との忘年会でも1度会いました。現在は大学に合格し、しっかりと通っているそうです。T君に一度生徒が高校生から旅館に住み込み出来ないか聞いたところ「今も春休みや夏休みの長期休みには旅館の住み込みでずっと働いているので、旅館の人に働けるか聞いてみますよ。僕みたいな問題児ばかり受け入れているのでわかってくれると思いますよ。」と、現在でも住み込みの旅館で働きながら大学生活を頑張っていました。自分のことを問題児と言うようになった点も成長したなと感じる部分です。

不登校の立ち直り方は一つじゃない


T君のような理由で不登校になることは決して特別なものではありません。
一方で、不登校の立ち直り方も一つではありません。
T君のように環境を変えたり親が厳しく向き合っていくことで立ち直るという方法もあります。

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