今日は朝から雨が降っていたので、
いつもはママチャリをぶっ飛ばしてくる道のりをてくてく歩いてきました。

大きな交差点にさしかかったとき、
横断歩道の手前に、杖をつき小さな歩幅でヨロヨロと歩くおじいさんが
傘もささずに信号待ちをしていました。

「どうしてこの雨に傘もささずに出かけるんだ！もうビショビショじゃないか！」
早朝からずっとふっていたのに、なんで傘をさしてないのか
ちょっと腹立たしいやら、不思議やら……、と思っていました。

私、気付いていませんでした。
そのおじいさんは片麻痺で
麻痺の無い、比較的動くほうの手に杖をついていたので、
傘はさせないのです。

麻痺の残る体の片側を引きずるように、
小さな小さな歩幅で少しずつ横断歩道を進む姿に
思わず傘を差しだして、一緒に渡ることにしました。

おじいさんとは、横断歩道を渡った後は逆方向だったので、
そこで見送りました。

「思いやりの心をもちましょう」
と言われますが、
自分では気付けないことがたくさんあると知りました。

安佐キャンパスの皆には
想像の上の上をいく想像力を働かせて、相手のことを思いやり
気付いたら、その時から行動できる人になってほしいと思った
朝でした。