通信制高校の卒業は「ゴール」ではない。その先のミスマッチを防ぐためのキャリア教育
コラム KG高等学院 品川
「まずは高校を卒業してくれればいい」という親心は痛いほどわかりますが、通信制高校の現場では「卒業後の燃え尽き」が課題となることがあります。卒業資格を手にしたその先、社会とどう繋がっていくか。その「出口戦略」をどう描くべきかを考えます。
卒業後の「孤立」を防ぐための準備期間
通信制高校の自由な環境に慣れると、急に決まり事の多い大学や職場という環境に飛び込むことに不安を感じる生徒もいます。
スモールステップでの社会体験の積み重ね
3年生になってから進路を考えるのではなく、1・2年生のうちからアルバイト、ボランティア、あるいは興味のある分野のワークショップなどに参加する機会を作ります。学校という保護された空間から、少しずつ社会の空気に触れる「リハビリテーション」が必要です。サポート校では、こうした校外活動への心理的なハードルを下げるための面談や同行サポートを重視しています。
「やりたいこと」ではなく「できること」から広げる
「将来の夢は?」と聞かれると、答えられず苦しくなるお子様は多いです。私たちは「何が得意か」「何をしていれば苦痛ではないか」という特性の分析から入ります。自分が心地よく働ける環境(静かな場所、指示が明確な仕事など)を理解することが、将来のミスマッチを防ぐ最大の防衛策になります。自分自身の取り扱い説明書を作るような感覚で、進路を模索していきます。
大学・就職先選びの基準を「ネームバリュー」から「適合性」へ
通信制の生徒が陥りがちな罠は、偏差値や企業の規模だけで進路を選んでしまうことです。
支援体制の整った進学先・就職先のリサーチ
最近の大学には、不登校経験者や発達障害の傾向がある学生を支援する窓口が整っているところが増えています。また、企業においても多様な働き方を認める文化があるか。サポート校のスタッフは、単なる合格実績ではなく、「その大学・企業が、生徒の特性を理解して受け入れてくれるか」という視点で情報を収集しています。
「自分を守る力」を身につけて卒業する
社会に出れば、必ず壁にぶつかります。その時に「一人で抱え込まず、誰に助けを求めればいいか」を知っていることが、本当の自立です。卒業までに、スタッフや周囲の大人にSOSを出す練習を繰り返します。通信制高校での3年間は、自分を助けるためのスキル(セルフ・アドボカシー)を学ぶための貴重な時間なのです。
まとめ:3年後の笑顔のために、今できること
高校卒業資格は、あくまで社会へのパスポートに過ぎません。そのパスポートを持って、どこへ向かうのか。向かった先で、自分らしく呼吸し続けられるか。私たちは、卒業証書を手渡すその瞬間に、生徒が「よし、次の場所へ行こう」と思えるような、確かな自信と具体的な武器を持たせることを使命としています。
●KG高等学院 品川キャンパス ご質問、資料請求・見学のご予約は以下から遠慮なくご連絡ください。
