【信念】 #火曜日コトバの教室 vol.39
進路指導室 池袋サンシャインキャンパス
情報があふれる時代です。
SNSを開けば、正しそうな意見が次々と流れてきます。
AIは瞬時に答えを出し、周囲の評価や空気も、私たちの判断に影響を与えます。
そんな中で問われるのが「信念」です。
信念とは、頑固になることではありません。
他人の意見を否定することでもありません。
信念とは、自分の中にある基準をもつこと。
どんな情報に触れても、最後は「自分はどう考えるのか」と問い直す力。
それが、流されない判断の土台になります。
心理学で語られるビッグファイブの中でも、信念は深く関わっています。
(※ビッグファイブは過去の記事を参照)
開放性があれば、新しい考えを受け入れられる。
誠実性があれば、自分の決めた道を続けられる。
外向性があれば、自分の考えを言葉にできる。
調和性があれば、相手を尊重しながら対話できる。
精神安定性があれば、批判や不安に揺さぶられても戻ってこられる。
信念は、こうした性格力の土台の上に育ちます。
生まれつき強い人だけが持てるものではありません。
経験の中で磨かれていくものです。
通信制高校を選ぶという決断も、その一つです。
周囲と同じ道を選ばないことには、勇気がいります。
しかし、自分の活動や目標に合わせて学び方を選ぶことは、立派な信念の表れです。
アルバイトの現場で責任を果たすこと。
芸能やスポーツの練習に打ち込むこと。
創作活動に時間を使うこと。
そうした日々の選択の積み重ねが、「自分は何を大切にする人間か」という基準をつくります。
点数や偏差値は、ある一面を示す数字にすぎません。
しかし信念は、人生の方向を決める力。
どんな仕事に就くか、どんな人と関わるか、どんな困難に向き合うか。
そのときに支えになるのは、自分で選び、自分で納得した基準です。
流行や他人の評価は変わります。
けれど、自分で考え抜いた信念は、簡単には揺らぎません。
もし今、周囲と違う選択に不安を感じているなら、それは自分の基準を探している証拠です。
迷いながら考える時間も、信念を育てる大切な過程です。
広い社会に出たとき、本当に求められるのは「自分の頭で判断できる人」です。
通信制という学び方を活かしながら、経験を重ね、自分の基準をつくっていく。
その先に、揺るがない強さがあります。
信念を持つとは、自分の人生の責任を引き受けること。
そしてそれは、高校生の今から育てることができます。
